- 簿記ってなにをすればいいの?
- B/SとP/Lが理解できない
- 財務・会計の基本を知りたい
これらの悩み等を解決する為、本記事では1から解説しています。
簿記とは
下の図は「お店はリンゴを100円で販売し、お客様から100円を現金で頂いた。」ということですが、これらの流れを「取引」といいます。
簿記とは、このようにお店や会社などが行った取引を帳簿に記入することです。
帳簿に記入とは?
上の図では「お店はリンゴを100円で販売し、お客様から100円を現金で頂いた。」という事なので
借方 | 貸方 |
現金 100 | 売上高 100 |
このような仕訳になります。
仕訳についてはコチラにて詳しく解説していますが、一通り今の記事を読み終わってからの方が理解度が深まります。
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仕訳と勘定科目とは?|簿記の基礎入門
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ひとまず、「仕訳を行い、帳簿に記入していく事を簿記という」という事と、
「帳簿に記入する時はこんな感じになる」くらいの認識で大丈夫です。
簿記の流れ
簿記業務の流れは以下となります。
- 取引
- 仕訳
- 総勘定元帳に転記
- 試算表
- 決算整理
- 財務諸表に転記
- 勘定締め切り
沢山のタスクに気が滅入ってしまうかもしれませんが、①~⑦までの流れを毎日やるわけではありません。
①~③は都度行いますが、④~⑦は年に1回、決算の時に行います。
簿記の目的
簿記の担当者は①~⑦までを記録したものを、報告書(決算書)という形で開示します。
では、一体誰に開示するのかというと
- 株主
- 取引先
- 社員
このような方々に開示します。
会社はどれだけの利益を得たのか、どのような営業活動をしていたのか等を公開する義務がある為です。
memo
これらの株主や取引先、社員の事を総称して「ステークホルダー」と言います。
昔は全ての取引をノートに細かく書いていたみたいです。
今はPCがあるから総勘定元帳に転記の必要もなく、
自動でやってくれるのでとっても便利ですね。
簿記で重要な5つの要素
簿記を行う上で必ず理解しておきたい5つの要素があります。
B/S:貸借対照表(お金の集め方と使い道、会社の財産の状態を表すもの)
①資産:お金の使い道
②負債③純資産:お金の調達方法
P/L:損益計算書(1年間の収入と費用、利益の現状)
④費用:いくら損したか
⑤収益:いくら儲けたか
これらを図にしたものがコチラです。
では、順番にご説明します。
B/S:貸借対照表
図の上半分がB/S(賃借対照表)といい、Balance Sheetの略で、会社やお店の財政状況を表します。
①資産:お金の使い道
【例】
- 売掛金(後でその代金を受け取れる権利)
- 工場の機械
- 会社で買った社用車
- 備品代
※売掛金については別ページにて解説します。
②負債:お金の調達方法(他人資本)
【例】
- 銀行借入金(銀行から借りたお金)
- 買掛金(材料代、他)
※買掛金については別ページにて解説します。
③純資産:お金の調達方法(自己資本)
【例】
- 資本金
- 利益剰余金(これまでの会社の利益)
これら3つを合わせたものが「B/S:貸借対照表」といいます。
P/L:損益計算書
図の下半分がP/L(損益計算書)といい、Profit and Loss Statementの略で企業の経営成績を表します。
④費用:いくら損したか
【例】
- 給与
- 仕入れ
- 当期純利益(50円で仕入れて20円の発送費がかかったものを100円で売った場合、残りが30円となる、この30円は利益となるので当期純利益として記入する)
⑤収益:いくら儲けたか
【例】
リンゴを100円で販売した時の現金100円
これら2つを合わせたものが「P/L:損益計算書」といいます。
まとめ
・簿記とはお店や会社などが行った活動(取引)を帳簿に記入すること。
・簿記で重要な5つの要素は「資産・負債・純資産・費用・収益」である。