- 仕訳ってなに?
- 勘定科目が理解できない
- 仕訳と勘定科目の基本を知りたい
これらの悩み等を解決する為、本記事では1から解説しています。
Contents
勘定科目とは
下記リストは前回ご紹介した簿記の流れとなります
- 取引
- 仕訳
- 総勘定元帳に転記
- 試算表
- 決算整理
- 財務諸表に転記
- 勘定締め切り
勘定科目はこちらの「仕訳」という部分で使用します。
この仕訳は簿記を行うにあたって長いお付き合いになりますので理解を深めておいてください。
今回もこちらの取引を例題とします。
「リンゴを100円で販売し、お客様から100円を現金で頂いた。」
この取引を帳簿へ記入する際には以下の様な書き方になります。
借方 | 貸方 |
現金 100 | 売上高 100 |
この「現金」「売上高」という部分が勘定科目といいます。
チートアイテム
勘定科目は各要素ごとにあり、下図は各要素の「勘定科目一覧」の例です。
下記は「増減表」となります。
こちらも後程ご説明いたします。
借方 | 貸方 | |
---|---|---|
資産 | 資産の増加 | 資産の減少 |
負債 | 負債の減少 | 負債の増加 |
純資産 | 純資産の減少 | 純資産の増加 |
費用 | 費用の増加 | 費用の減少 |
収益 | 収益の減少 | 収益の増加 |
この勘定科目一覧と増減表は簿記のチートアイテムなので、是非ご活用ください。
仕訳とは
簿記の流れをもう一度見てみましょう。
お店や会社が取引を行った際、次に行うのが「仕訳」です。
コンビニのレシートを想像してみて下さい。
パンを買って、サラダを買って、と上から順番に取引が行われている事がわかります。
お店や会社は、取引を行った順(発生順)に取引の記録を行う必要があり、その為に行う記録方法を仕訳といいます。
仕訳の流れとルール
仕訳を行う際の流れとルールをご説明します、この流れに沿っていけば簡単に仕訳する事ができます。
- 要素を洗い出す
- 要素の増減をみる
- 仕訳けてみる
①要素を洗い出す
まずは発生した取引がどの要素(資産・負債・資本、収益、費用)に当てはまるのかを考えましょう。
さっそく例題を見ていきます。
「リンゴを100円で販売し、お客様から100円を現金で頂いた。」
リンゴを100円で販売したという事は「100円売り上げた=売上高」という事です。
売上高は資産ですか?負債ですか?上図の勘定科目一覧から売上高を探してみましょう。
そうです、答えは「収益」となります。
②要素の増減をみる
②「要素の増減をみる」ですが、先ほどの売上高は減りましたか?増えましたか?
100円売り上げているので「増えた」という事になります。
ここまででわかった事を文字に起こしますと
「収益 売上高100 増」となります。
③仕訳けてみる
では実際に仕訳てみましょう。
「収益 売上高100 増」という事までわかっていますが、下のテーブルにはどのように書くべきでしょうか?
借方 | 貸方 |
まずは左か右かどちらに書くか増減表を見てみましょう。
収益が増えているので右側ですね。
後は勘定科目と金額を右に記入します
借方 | 貸方 |
売上高 100 |
では左側はどうなるでしょうか?
「お客様から100円を現金で頂いた。」ということなので
①勘定科目一覧をみて現金=資産ということがわかった
②資産が100円増えた
③増減表をみて左に書くという事がわかった
借方 | 貸方 |
現金 100 | 売上高 100 |
このようになります。
「勘定科目一覧」と「増減表」を見れば仕訳を簡単に出来るってことだね!
このチートアイテムを活用しながらどんどん実践していきましょう。
勘定科目一覧はWEB上に情報が沢山あります。
図に書いていること以外にも勘定科目はありますので、困った時は逆引きしてみましょう。
勘定科目全てを完全に覚える必要はありません。
Excel等で自分用の一覧を作ると検索しやすいのでおススメです。
これだけは覚えておきたいルール
ここまでの流れで一つだけ覚えておきたいルールがあります
それが「増減のルール」です。
赤いブロックと青いブロックの金額は必ずイコールになります。
つまり、「増減しても左右の額は一致する」ということです。
「青の枠が大きくなってしまったり、赤の部分が大きくなってしまったりすることは無い」ということだけは必ず覚えておきましょう。
まとめ
・財務諸表は増減しても左右の額は必ず一致する
・勘定科目一覧と増減表は心の友